TT Clubまとめ 米国での24年貨物盗難件数、22年比60%増

船社や大手フォワーダー、港湾管理当局が参加する相互保険組合のTT Club(バミューダ)は26日、2024年に米国で発生したコンテナ貨物の盗難件数が急増し、2年前の2022年に比べ60%以上増加したとのレポートを発表した。
 米国で報告されたあらゆる種類の貨物の盗難は2022年から2024年の間に3分の2近くまで増加、デポや荷捌き施設からの貨物の盗難は、2023年の29%に対し、2024年はその半分近くを占めたという。
 米国の地域別分析では、カリフォルニア州でのクレームが大幅に増加したのに対し、テキサス州とフロリダ州では減少しており、米国の州間でパターンが変化していることを示している(図参照)。世界のサプライチェーンに沿って増大するリスク要因を管理する必要性や、スマート・コンテナの利用や、オペレーターへの不正な指示を見破るためのオンライン・アニメーション・ガイドなど、これらの問題に取り組むための対策の重要性を強調した。
 特に懸念されるのは麻薬の密輸で、密売人は便利な輸送手段としてコンテナを利用している。TT Clubによると、例えばコロンビアなどの生産国で1,500ドルから2,000ドルの価値があるコカイン1kgは、欧州や北米の消費者に届くまでに3万~8万ドルの価値になるという。この種の密輸に取り組む動きとしてTT Clubでは、より洗練されつつある有用な戦略として、正確なコンテナ追跡システムの利用拡大を挙げている。