日本ロジスティクスシステム協会(JILS)は9日、「時間外労働960時間規制に対するトラックドライバーの意識調査」の結果(速報版)を公開し、8割近くのドライバーが規制を認識していた一方、半数近くのドライバーが今後の収入への不安を感じており、また4分の1のドライバーは制度による労働条件改善への期待を抱いていない実態が浮き彫りになった。
同調査は3月26~31日に関西圏の運送事業者3社のドライバーを対象にアンケートを実施し51人から回答を得た。
また960時間を12カ月で割ると1カ月当たりの上限は80時間となるが、回答者の27%は現在80時間以上の時間外労働をしていると回答した。さらに、規制に対する不安として最も多く挙げられたのが「収入が減る」で24人、次いで「忙しくなる」という回答が14人から挙がった。一方、全体の31%は「不安はない」と回答した。
同規制に対する期待については、「積み込み先や届け先での待ち時間や荷役時間が短くなる」が最も多く、17人が選んだ一方、14人が「期待はない」と回答した。
JILSがドライバー意識調査、時間外労働規制で収入不安半数