米国の調査会社、Descartes Datamyne が10日に発表した米国税関のACE・B/L データをもとにした5月のアジア主要10カ 国・地域発米国向け往航コンテナ輸送実績 (母船積地ベース)は、23カ月連続のプラ スとなる前年同月比3.2%増の186万 6,108TEUで過去最高を記録した。
また1~5月累計は前年同期比4.9%増の 878万2,565TEUだった。
5月の国別では、首位の中国が前年同月 比1.0%減の106万9,265TEUと伸び悩み2 カ月ぶりのマイナスになったが、韓国は 13.7%増の18万9,222TEU、ベトナムが 19.3%増の18万6,188TEUと2ケタプラス、 台湾も5.1%増10万1,720TEUだったほか、 インドが54.2%増の8万9,667TEUと大き く躍進したことで全体を引き上げた。日本 は9位で12.0%減の3万5,739TEUだったが 海外積み替え(T/S)分を含めるとプラス になっている。
中国主要港別輸出量(母船積み地ベー ス)では、新型コロナウィルス(COVID‐ 19)対策によるロックダウンの影響で、首 位の塩田が9.8%減の30万8,395TEU、上 海は32.6%減の18万7.862TEUと大きく落 ち込んだものの、代替港になった寧波は 28.6 % 増 の 25 万 7,029TEU 、 青 島 も 23.8%増の80万843TEUと大幅なプラス になった。
5月の品目別では首位の「家具類」 (HS94)は3.9%減の36万21TEU、「機 械 類 」 ( HS84 ) は 0.5 % 減 の 19 万 2,013TEU、「プラスチック」(HS39) も6.2%減の14万5,476TEU、また自動車 関連(HS87)も13.4%減の9万3,843TEU と落ち込んだが、「電子機器」(HS85) は8.5%増の15万5,984TEU、「玩具・運 動 具 」 ( HS95 ) も 6.6 % 増 の 9 万 5,596TEU、「ゴム製品(タイヤなど)」 (HS40)は22.0%増の7万7,505TEUと躍 進した。
一方、4月の米国発アジア主要10カ国・ 地域向け(復航、最終仕向地ベースは 11.2%減の47万3,614TEUと10カ月連続 のマイナスになった。また1~4月は前年同 期比11.5%減の181万2,350TEUだった。
4月の国別では全ての国でマイナスとな り、首位の中国が前年同月比8.9%減の13 万5,144TEUと2カ月連続のマイナス、日 本は10.9%減の6万760TEU、韓国が9.6% 減の5万5,056TEU、インドは7.8%減4万 8,622TEU、台湾が11.7%減の4万 1,112TEU、ベトナムも22.2%減の4万 634TEUだった。
品目別で見ると、首位の「パルプ・古 紙」(HS‐47)が16.6%減の7万 4,812TEU、「木材」も29.7%減の2万 6,318TEUだったが、「牧草・豆類」 (HS‐12)は3.7%増の6万3,269TEU、 「プラスチック」(HS‐39)も4.3%増の3 万3,160TEUだった。