カナダのシンクタンクであるフレーザー研究所(Fraser Institute)が19日に発表した世界165カ国・地域を調査対象とした2023年版の世界経済自由度指数(Economic Freedom of the World Index)によると、香港が前年から0.04ポイント低下し8.55と、初めてトップの座から陥落、代わりにシンガポールが0.06ポイント上げ8.56と前年の2位から1位に上がった。日本は前年に19位から7ランク上げ12位へ浮上したが、0.03ポイント低下し7.79と20位に再び後退した。
ランキングは(1)政府の規模(2)法制度と財産権(3)通貨の健全性(4)国際貿易の自由度(5)規制、の5項目についてそれぞれ10点満点で評価、合計点(50点満点)と項目数(5項目)から割り出した平均値を指数として、指数が高い順に調査対象の国・地域を順位付けしたもの。1996年から毎年発表している。
シンガポール、香港に続きスイスが8.47で3位、ニュージーランが8.43で4位、米国が8.14で5位、アイルランドが8.11で6位、デンマークが8.10で7位、オーストラリアが8.05で8位、英国が8.01で9位、カナダが7.98で10位に付けた。
23年世界経済自由度指数 香港が16年以来トップ陥落 日本は12位から20位へ後退