1H世界のコンテナ港ランキング 首位は上海、インド洋岸港湾も躍進

AXS-Alphaliner(仏)はこのほど、今年上半期の世界の主要コンテナ港におけるコンテナ取扱量ランキングを発表し、首位は引き続き中国・上海港で前年同期比7.5%増の2,551万TEU、また2位のシンガポールは6.4%増の2,024万9,739TEU、3位は寧波舟山港で8.3%増の1,916万TEUとなり1~9位までは前年同期から順位の変動は無い。
 トップ30港のうち、ハンブルク港は0.3%減の380万TEUと前年の21位から23位に順位を落としたほか、厦門、香港も順位を落とした。
 中国では北部湾港が20.0%増の432万TEUで順位を伸ばしたほか、4位の深せん港も14.9%増の1,555万TEUと2ケタの増加となった。
 北米港湾はロサンゼルス/ロングビーチ港が14.7%増の902万3,027TEUで9位を維持、一方東岸のニューヨーク/ニュージャージー港はほぼ横ばいの0.13%増の421万653TEUで前年の17位から22位に転落した。
 その他の地域では、中東のドバイ港は10位に躍進し3.9%増の733万7,000TEUだった。またインド・ムンドラ港とスリランカのコロンボ港は競合港として競り合いを続けており、両港いずれも決算期の違いにより正式な統計を発表していないものの、紅海危機によるコンテナ船の喜望峰航路へのルート変更により積み替え拠点として取扱量を大きく伸ばしていると見られる。
 アフリカの港湾では、上位30位以内に唯一タンガーメド港が19位につけている。半期の統計は発表していないものの、年間予想取扱量900万TEUを超えるとの試算をだしていることから2019年比で90%近い成長を遂げている可能性があるという。