Container Trades Statistics(英国)がまとめた2024年昨年12月の世界コンテナ荷動き量は1,600万7,959TEUと、昨年8月に記録した過去最多の1,610万TEUに次ぐ2番目となり、前月比4.5%増、前年同月比では6.6%増加した。
北米地域の輸入は前年同月比8.5%増の302万9,240TEUと引き続き増加し、極東地域が5.7%増の579万1,114TEU、インド亜大陸・中東地域も6.6%増の124万596TEUで全体をけん引、特筆すべきは、2022年12月と比較して25%増加したことで、この急激な増加は、この地域が1年を通して大幅な成長を遂げたことを浮き彫りにしている。
また、1月の運賃指数(2008年=100)は96で、前月比で2ポイント上昇、前年同月の71から25ポイントも大幅上昇した。ただ、コロナ禍の2022年11月の134よりも依然として38ポイント低い水準だった。
地域別の輸入実績をさらに掘り下げると、インド亜大陸・中東地域とサブ・サハラアフリカ(前年同月比8.3%増・79万2,144TEU)が24年の最多を記録、インド亜大陸・中東地域は前月比11.1%増と急増し、サブ・サハラアフリカも6.1%強増加した。
極東地域の輸出は12月も好調を維持し、前月比5.3%増の982万6,628TEUを記録した。輸出の好調は主に北米と中南米の需要によるもので、今年1月には米国の政権が交代があり、新たな通商政策が浮上し、今後の極東地域の輸出の回復力に注視する必要がある。
CTSでは昨年12月は世界貿易の不確実性にもかかわらず、堅調な輸送量を維持し、回復力を示した。2025年に向けては、潜在的な航路変更と関税引き上げに関する疑問が残り、これらの要因が今年第1四半期に世界の貿易力学にどのような影響を与えるかを観察することが重要としている。