中国発米国向け荷動き春節などの影響で大幅減に

中国発米国向け航空貨物荷動きは、今年の春節が1月29日となり、2月4日まで休業となったことや、米政府が2月初めに小口輸入品に対する関税免除措置(デミニミス・ルール)の停止を発表し、翌日には撤回したもののこれによってeコマース商品専用貨物便が多数キャンセルされたことなどで大幅な減少となった。航空貨物データサービスを提供しているワールドACD(オランダ)によると、中国発の米国向け貨物量は5週(1月27日~2月2日)が前週比20%減、6週(2月3日~9日)ではさらに28%の減少となり、トータルでは前年比で41%ものマイナスとなった。香港発の米国向け貨物量もそれぞれ前週比22%、13%の2ケタ減だった。中国発欧州向けも同様に5週で前週比30%、6週で20%落ち込み、香港発欧州もそれぞれ22%、17%のマイナスとなった。一方で運賃水準は中国から米国向けスポット運賃が5週で前週比7%、6週でさらに3%下落して3.99ドル/kgと前年同期に比べて19%下落、香港発も前年同期比14%の落ち込みとなった。欧州線は前週比でそれぞれ2%、4%と小幅な減少にとどまり、6週では3.91ドル/kgと前年と同水準を維持した。世界全体では6週のスポット運賃が前年同期比3%減の2.55/kgで、とくにアジア太平洋発は8%減の3.56/kgと春節休暇の影響が大きかった。