フィリピン最大の港湾ターミナル運営会社、International Container Terminal Services Inc.(ICTSI)は、フィリピン・マニラ港のManila International Container Terminal(MICT)に新バースを拡張する計画を進めている。
フィリピン港湾局とICTSIは、新型コロナウィルスの影響緩和に伴う取扱貨物量の増加を見越し、すでに拡張と使用権について協議を重ねており、新岸壁400m、ヤードスペース12haを追加整備し、最終的に年間コンテナ処理能力を20万TEU増強し350万TEUに増強するもので、現在第2期工事が進んでいる。
これによりMICTの第8バースの水深は15mになり、最大18,000TEU型コンテナ船の寄港にも対応できるようになる。第8バースでは新たに6基目のクレーンが今年7月に搬入予定で年内に稼働を開始する見込みで、最終的にクレーン4基を順次配備する予定。
またICTSI は昨年、ターミナル利用者と貨物情報を共有するモバイルアプリをリリースし、マニラのMICT、North Port、スービック湾のSubic Bay International Terminals(SBITC)、カガヤンデオロ近郊のMindanao Container Terminal (MCT)でコンテナ情報を可視化できる体制を整えている。