日本船主協会(JSA)は4日、スエズ運河庁(SCA)が来年2月1日から通航料金を 6%値上げすることに対し、遺憾の意を表 明し、SCAに対し迅速な対話実現を求めていくと述べた。
JSAの副会長で海運政策委員会の友田圭司委員長は「JSAはこれまでSCAに対し、 安全で効率的な通航環境確保と運河料金の 安定性を求め、定期対話の開催を申し入れ てきたが、国際海運業界との定期的な対話がなされないままの一方的な値上げ発表は 誠に遺憾だ。運河ユーザーとの直接対話に応じるよう働きかけていく」と述べた。
また友田氏は「JSAは、運河通航タリフ の改定には、最低でも6カ月、可能な限り1 年前に改訂についての合理的な説明と事前 周知、協議がなされる必要があるという立 場だ。今回は実施約3カ月前の周知となり、 SCAにはタリフ改定の再考・実施延期を求 めていく」と表明した。