17日からのインド全国港湾ストライキを回避

インドの港湾労組は、17日からすべての主要港で無期限のストライキを行うよう呼びかけていたが、使用者側のインド港湾協会が労組側の要求を反映した修正案を策定することで合意したことから、ストは回避されたと伝えられる。11日にも労組がスト撤回を発表する予定。
 インド港湾では2021年末に労使間の協約が期限切れとなったが、交渉が難航し、新たな協約の締結には至らず、全インド港湾労働者連合(AIPDWF)に所属する約2万人の組合員が今年8月28日から全国規模の無期限ストを構えていたが、前日にインド港湾協会(IPA)と賃金や手当の改定などの項目を含む5年間の新労働協約に合意し、ストを撤回した。
 しかし、政府が国営港湾で賃上げや年金、遡及的な生産連動報酬(PLR)制度に関する合意の履行が遅れていることに、労組側が不満を示し、再び無期限ストを起こす構えをみせていた。