スリランカ最大規模の見本市開催、 日本への輸出に高い関心

スリランカ最大規模の総合見本市 「Industry EXPO 2024」が6月19日から 23日にかけてコロンボで開催された。機械、 化学、エネルギー、情報通信技術(ICT)、 テキスタイル、食品、化粧品、宝石などの 分野から1,300社以上が出展した。主催者 のスリランカ産業省と産業開発局は、20万 人超が来場したと推定している。

開会式に登壇したラニル・ウィクラマシ ンハ大統領は「輸出志向型の経済に移行す るためには、製造業が重要な役割を果たす。 製造業セクターは温室効果ガス(GHG)排 出をなくし、環境分野の経済を育成すると いう目標に沿って、競争力のあるデジタル 経済へと進化する必要がある」と語った。

日系企業では、産業用チェーンなどを製造する椿本シンガポールや、乗用車や商用車、自動車用品などを販売するトヨタランカ、食器を製造するノリタケランカポーセレン、船舶を製造・修繕するドックヤードゼネラルエンジニアリングサービスが出展した。出展企業からは、「法人の顧客候補とつながることができた」「幅広い消費者に訴求できた」という声が上がった。

ジェトロは同見本市に初めてブースを出 展し、オンラインカタログサイト「Japan Street」や国際ビジネスマッチングサイト 「e-Venue」、高度外国人材活躍推進ポー タル「Open for Professionals」を来場者 に紹介した。来場者からは、「自動車の全 般的な輸入再開が近づいており、自動車部 品を輸入したい」「スパイスやココナツ製 品を日本に輸出したい」「日本の大学の情報が知りたい」といった要望が寄せられた。