パナマ運河庁(ACP)はこのほど、渇水 に伴う通航規制の今後について、乾季の終 わりと雨季の到来により今後段階的に緩和 が可能との見通しを発表した。
ACPは3月25日から、同運河の1日あた りの通航船隻数の上限を27隻にまで緩和し ている。ACPによると乾季は終わりを迎え、 今月末から数か月にわたり雨季に入り、十 分な降水量が見込めるとしており、期間中 に通航船の上限規制を段階的に緩和し、 2025年までには渇水時前の水準となる上 限36隻まで緩和できるとの見通しを示した。
またパナマ運河が運用が不透明で、ボト ルネックが発生しているという指摘は真実 ではないとし、2023年は記録を取っている 140年間の歴史で過去最少の降水量を記録 し、それでも年間で1日当たり平均27隻の 通航を実現してきたとし、現在の混雑状況 について、通航のための沖待ちは約50隻で、 そのほとんどが事前に通航予約枠を確保し かつ予約日よりも早期に到着しており、今 年1~3月の平均待機時間は2.5日以下と前年 同期の3.6日、2022年同期の3.8日より短く、 円滑な通航を維持できているという。