財務省が発表した23年の貿易統計速報によると、輸出は前年比2.8%増の100兆8,866億円と3年連続増加し、初めて100兆円を超えた。一方、輸入は円安の影響で3年ぶりの減少となり、7.0%減の110兆1,779億円だった。
輸出は自動車(前年比32.7%増)、建設用・鉱山用機械(同16.2%増)、船舶(同16.6%増)などが増加した。また、輸入は原粗油(同16.1%減)、石炭(同24.7%減)、液化天然ガス(同22.6%減)などが減少した。差引額は▲9兆2,914億円となった。
地域別にみると、米国が輸出20兆2,668億円(同11.0%増)、輸入が11兆5,420億円(同1.8%減)、EUが輸出10兆3,741億円(同10.9%増)、輸入が11兆2,936億円(同1.3%減)、アジアが輸出52兆5,043億円(同5.2%減)、輸入51兆9,957億円(同2.6%減)、中国が輸出17兆7,647億円(同6.5%減)、輸入24兆4,175億円(同1.7%減)だった。
23年貿易統計速報 輸出初100兆円超え 輸入は3年ぶり減少