インドからの報道によると、同国政府は船舶からの大気汚染物質の排出を削減、船隊近代化を推進していくため、船齢25年を超えるタンカー、ばら積み船、一般貨物船、オフショア支援船のアンカーハンドリングタグサプライ船(AHTS)の入港禁止措置を準備している。
ガス船、コンテナ船、海洋プラント関連船舶は船齢30年までの入港が許可されるが、浚渫船は船齢15年未満に規制、中古船の購入は船齢20年以内に限定する方針。旅客船は今回の規制措置から除外された。
また、全商品輸送の95%が水路を通じておこなわれており、物流量の増加に伴い港湾インフラの拡充、主要港湾に必要な電力を再生可能エネルギーで賄う中長期計画を打ち出するなど、脱炭素化への取り組みを積極化している。
今回の船齢規制措置に先立ち自国の大手船社を対象に2027年から2030年までに運航船のうち少なくとも1隻はグリーン水素燃料船を運航しなければならないという炭素削減対策を発表している。